見える恥、見えない恥
恥と緊張 若い頃の私は、人前で話すことが大の苦手でした。社内会議での案件説明。話の段取りを何度も予習したにも拘わらず、いざ本番となった瞬間に頭の中が真っ白になる。しどろもどろになって、暗記した“セリフ”をロボットのように話すだけで精一杯でした。上手く話そう、聞き手を惹きつける話をしようと自らハードルを上げてしまい、自分で自分の首を絞めていたのです。また、何か質問されて答えらえなかったらどうしようと、余計な心配ばかりを募らせて、勝手に緊張感を高めていました。 そのような緊張感の高まりの根っこには、過剰な自意識と「恥をかきたくない」と言う気持ちがあったのだと思います。聞き手に嘲笑われるのではないか…